2022.3.13

よみがえる琉球の「手わざ」―琉球王国文化遺産集積・再興事業とは

沖縄県立博物館・美術館による「琉球王国文化遺産集積・再興事業」は、2015年に始まった。琉球王国は日本や中国、東南アジア諸国との交易を通じて独自の文化が花開いたが、沖縄戦で多くの文化財が失われ、制作技術も廃れていった。

同事業は、絵画、彫刻、染織、金工、陶芸、三線など8分野から65件の作品を選び、素材や構造を科学的に調査してできる限り当時と同じ材料、作り方で再現(模造復元)に取り組んだ。

事業を担当した與那嶺一子さんと園原謙さんは「王国時代の至高の技をよみがえらせることにこだわった」と振り返る。「沖縄戦で生き残った人たちを『カンポーヌ・クゥエーヌクサー(艦砲の食い残し)』といいます。彼らの復興の思いを引き継ぎ、取り戻した手わざで、新たな文化を紡いでいってほしい」(園原さん)

東京国立博物館で「手わざ展」
東京国立博物館「手わざ」展より

特別展に先行して同事業の成果を紹介する「手わざ―琉球王国の文化」が、東京国立博物館(東京・上野公園)で開かれている。復元前の原資料、模造復元品、道具などを展示している。3月13日まで。

(2022年3月6日付 読売新聞朝刊より)

「琉球王国文化遺産集積・再興事業」 公式サイトはこちら https://okimu.jp/tewaza/

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