2022.6.24

絶対に見ておくべき「琉球」の美と技vol.3―戦禍を越えた「大龍柱」

東京国立博物館で6月26日まで開催中の特別展「琉球」では、復帰50年を記念した、まさに特別な機会だからこそ見られる「本物」があります。沖縄県立博物館・美術館の伊禮拓郎学芸員に選りすぐりの3点を紹介してもらいました。

大龍柱(旧首里城正殿前)
大龍柱(旧首里城正殿前)
第二尚氏時代 康熙50年(1711年) 沖縄県立博物館・美術館蔵

沖縄と言えば、独特の赤い瓦屋根の首里城を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。2019年10月31日未明の火災で正殿などが焼失し、いま再建に向けた作業が進められています。

首里城は1945年の沖縄戦でも破壊されました。そのときの正殿前に設置されていたのがこの「大龍柱」です。「ニービヌフニ」と呼ばれる細かい砂岩に、丸く大きな目などが彫られています。

沖縄で戦後最初の博物館「東恩納博物館」の館長を務めた大嶺薫氏らが、焼け野原から多くの文化財を収集しました。この龍柱もその一つです。

この大龍柱は、残っている部分だけでも高さが約110センチもあります。これほど大きな資料を沖縄県外に運び出す機会はめったになく、東京にやってきたのは初めてでしょう。ぜひ実物をお見逃しなく。そしてまた首里城がよみがえったら、その龍柱もぜひ沖縄に見に来てくださいね。

特別展「琉球」は7月16日から九州国立博物館で開催! 公式サイトはこちら→ https://tsumugu.yomiuri.co.jp/ryukyu2022/

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