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2021.12.12

【伝統芸能展特集 vol.4】人形、面、楽器…間近で感じる機会に

【能楽】『岩船』(展示のイメージ)

特別展「体感! 日本の伝統芸能」 の見どころについて、桜井弘・日本芸術文化振興会理事に聞いた。

        ◇

特別展「体感! 日本の伝統芸能」は、2020年3月に開催予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されました。今回ようやく見ていただけるのでとても楽しみです。

舞台裏に初めて足を踏み入れたときのわくわく感、衣装や人形や面などを間近に見た時のどきどき感――を感じ取ってもらえる展示にしたいと考えました。

歌舞伎などの舞台をほぼ原寸大で再現し、舞台の臨場感を味わえる、体験・体感型の展示です。

【文楽】かしら(文七)

歌舞伎コーナーは、色彩美に富む「金門五山桐」から「南禅寺山門の場」を再現した舞台に、華やかに着飾った石川五右衛門をマネキンで紹介します。

文楽は、「義経千本桜」から「河連法眼館の段」で、世界的にもユニークな人形の三人遣いや太夫(物語の語り手)と三味線演奏者を実寸大のマネキンで間近にご覧いただきます。

【雅楽】鼉太鼓 国立劇場蔵

能楽(能と狂言)は、国立能楽堂と同じサイズの能舞台に、2022年3月初公開となる復曲能「岩船」の関連資料を展示。雅楽は、高さ5メートルの巨大な太鼓、組踊は、色鮮やかな紅型びんがた衣装や、沖縄に伝わる弦楽器の三線さんしんが並びます。貴重な舞台映像のダイジェストも合わせてお楽しみください。

(2021年12月8日読売新聞から)

展覧会公式サイトはこちら

ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感!日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-」 (yomiuri.co.jp)

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