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2022.6.4

特別展「琉球」 私の1点<上> 技術の粋を集めたおもてなしの酒器…ジョン・カビラさん

「御玉貫」(うたまぬち)第二尚氏時代・17~18世紀 沖縄県立博物館・美術館蔵

琉球王国は当時の日本だけでなく、中国や朝鮮などのアジアの国々、さらにはイスラム諸国とも交易があった。地図や肉筆の資料なども展示されており、それが「本当のこと」だったのだと実感できる。改めて豊かな歴史と文化があったのだと感じることもできた。

交易には相手への「おもてなし」が欠かせない。祝宴の際などに用いられた調度品は、当時の技術の粋を集めた作品で、精緻な文様がため息が出るほどに美しい。

御玉貫うたまぬち」は、先入観なく見ると、「ポルトガルあたりの南欧のもの?」と思わせるようなデザインと色遣いで、この美意識やセンスはどんなところから生まれたのだろうと思う。高さは30センチほどもあるというから、かなりの量のお酒が入ったことだろう。

先日沖縄からの帰りに空港限定品という泡盛を買った。「この酒器から注いだ酒を酌み交わしながら、どんな会話を楽しんでいたのだろう」。そんなことに思いを巡らしながら、一献楽しんでみたい。

(ジョン・カビラ ラジオ・テレビパーソナリティー)

東京会場は6月26日まで! 7月16日から九州国立博物館に巡回します

特別展「琉球」は、東京国立博物館(台東区上野公園)で6月26日まで。詳しくはホームページ(https://tsumugu.yomiuri.co.jp/ryukyu2022/)で。

もっと知りたい 特別展「琉球」

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