日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト

2022.5.3

琉球国王ゆかりの宝物など約280件展示…東博で沖縄復帰50年特別展「琉球」開幕

国宝「玉冠(付簪)」(那覇市歴史博物館蔵)や国王の衣裳などが並ぶ=青山謙太郎撮影

沖縄復帰50年を記念した特別展「琉球」(読売新聞社など主催)の内覧会が2日、東京・上野の東京国立博物館で開かれた。一般公開は3日から6月26日まで。

色とりどりの玉で飾られた国宝「玉冠たまんちゃーぶい付簪つけたりかんざし )」や刀剣など琉球国王、尚家ゆかりの宝物を中心に約280件を展示し、琉球・沖縄の文化と歴史、美意識を紹介する。

15日の沖縄復帰の日には、国の重要無形文化財に指定されている組踊を紹介する「琉球芸能の華~組踊と琉球舞踊~」を開催。金城真次・国立劇場おきなわ芸術監督による解説と公演を行う。

本展は、文化庁、宮内庁、読売新聞社が取り組む「紡ぐプロジェクト」の一環。7月16日から九州国立博物館へ巡回する。

(2022年5月3日付 読売新聞朝刊より)

重要文化財「銅鐘 旧首里城正殿鐘(万国津梁の鐘)」(沖縄県立博物館・美術館蔵)世界の架け橋にならんとする気概を表す
模写復元「尚穆王(しょうぼくおう)御後絵(おごえ)」(沖縄美ら島財団蔵)
国宝「黄色地流水鍵菱繋文様絣紬袷衣裳」(那覇市歴史博物館蔵)などの琉球衣裳は素材も文様も様々。細部までじっくり鑑賞したい
精緻な浮き彫りが施された「聞得大君(きこえおおぎみ)御殿(うどぅん)雲龍黄金簪」(沖縄県立博物館・美術館蔵)
ヤコウガイを加工した重要文化財「貝匙」(奄美市立奄美博物館蔵)。先史時代の道具類や、南の島々との交流によってもたらされた品々も展示されている
模造復元「旧円覚寺仁王像(阿吽形)」(沖縄県立博物館・美術館蔵)
音声ガイドナレーターはNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に出演中! 仲間由紀江さん
戦禍で失われた文化財が制作技術とともに甦った…展覧会でもご覧いただけます!

関連イベントや展覧会オリジナルグッズ、出品リストなどは公式サイトでチェック! https://tsumugu.yomiuri.co.jp/ryukyu2022/

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