山は神と仏が巡り合う聖域で、僧侶たちはそこに分け入って神仏と人をつなぐ役割を果たしました。天台宗では最澄以来、山での修行が重んじられ、弟子たちも比叡山下山後に各地の霊山を巡り、天台のネットワークを広めました。
その代表的な人物が
この像は、没後すぐに造られた性空像が鎌倉時代に焼けてなくなったため、仏師慶快が手掛けた再興像で、高々と盛り上がった頭部に
今回の展示の前にX線CT調査を行い、遺骨の安置状態を詳細に見ることができました。
性空像が九州に上陸するのは初めてのことで、約1050年ぶりに性空上人が九州の地にお戻りになったことになります。
(九州国立博物館企画課研究員・大澤信)
特別展「最澄と天台宗のすべて」(読売新聞社など主催)は、太宰府市石坂の九州国立博物館で3月21日まで開催中(期間中、一部で展示替えがある)。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)へ。
出品リストやチケット情報は公式サイトでチェックしてください! https://tsumugu.yomiuri.co.jp/saicho2021-2022/
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