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2020.9.16

【作家が語る】月岡裕二―工藝2020出展作品から

切金砂子彩箔きりかねすなごさいはくりん
月岡 裕二 2015年 W・D・H:112・-・146cm (個人蔵)【截金】

「カラー」の花をモチーフに制作しました。以前にも何度か題材に使いました。それはこの花の持つ、清楚で凛とした気品に魅了されたからです。今回はどのような構成でまとめようかと楽しい時間を過ごしました。ベースはテンペラ画の石膏の盛上げ技法でレリーフを作り、岩絵具にて彩色し、各色の砂子と金泥等で仕上げました。

月岡 裕二(1949- )Tsukioka Yūji
東京都生まれ。伝統の砂子師の父・二代月岡勝三郎のもとで修業し、彫金の海野建夫の指導を受けた。日展を主体に活動し、1997年及び2002年特選を受賞、また日本新工芸展でも受賞を重ねた。花鳥をモチーフに大胆にあしらい、動の一瞬の瞬きを金箔の截金で潔く表し、砂子を蒔いて情緒豊かな制作を手掛けている。東京都台東区在住。

工藝2020の出展作品一覧・関連記事はこちら

「工藝2020」開催概要や日時指定チケットの情報は公式サイトで

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kogei2020/

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