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2020.9.16

【作家が語る】志観寺範從―工藝2020出展作品から

光明こうみょうしょう

志観寺 範從  2012 年 W・D・H:121・-・152cm (個人蔵)【漆工】

砺波平野の向こうに見える山並み、天空から差し込み光明、明日に向かって羽ばたく蝶、輝く星、幻想的宙空間への想いを、漆黒の面に研出蒔絵の技法で、金、銀、貝、乾漆粉を使い描きました。

志観寺範從(1947- ) Shikanji Noriyoshi
富山県生まれ。1967年尾長保に師事。日展を主体に活動し、1986年及び2000年特選を受賞、日本新工芸展や日工会展でも受賞を重ねた。黒漆の地に金粉蒔絵や青貝螺鈿、色漆等を揮って、深遠の天空に美しい羽翅を見せる蝶や昆虫などを主なモチーフとして、幻想的に生命の情緒を豊かに描写している。《光明―翔》は、漆黒の闇に、星々と星雲が煌めく天空から差す光明の中を羽ばたき渡る蝶を描いて、生命の幻想的な空間を描写している。富山県南砺市在住。

工藝2020の出展作品一覧・関連記事はこちら

「工藝2020」開催概要や日時指定チケットの情報は公式サイトで

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kogei2020/

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