東京国立博物館などで開かれる特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」(読売新聞社など主催)に向けて、奈良県桜井市の聖林寺で5月13日、国宝「十一面観音菩薩立像」(奈良時代)の搬出作業が行われた。
高さ209センチの十一面観音は八頭身のすらりとした立ち姿で、腰のくびれや天衣の曲線美などの優雅な美しさから、天平彫刻の「名宝中の名宝」と言われる。
梱包作業は10日に始まり、十一面観音を和紙や布で丁寧に巻いていった。13日は作業員約10人が木製の台に載せて慎重に運び出し、専用のトラックに積み込んだ。
特別展は6月22日~9月12日に東京国立博物館、来年2月5日~3月27日に奈良国立博物館で開催される。
(2021年5月14日読売新聞朝刊より)
特別展の公式サイトは下のリンクから
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/shorinji2020/
(読売新聞奈良支局 土谷武嗣、写真・動画:デジタルコンテンツ部 青山謙太郎、澤野未来)
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