2022.1.20

琉球独自の「手わざ」を知る~巡回展が東博で開催

玉陵勾欄羽目(模造復元品) 令和元年度復元 沖縄県立博物館・美術館 【前期展示:2022年1月15日~2月6日】

東京国立博物館(東京・上野公園)で2022年1月15日から3月13日まで、特別企画「沖縄県立博物館・美術館 琉球王国文化遺産集積・再興事業 巡回展『手わざ-琉球王国の文化-』が開かれている。

かつて沖縄は琉球王国であり、独自の文化と歴史を有していた。本展は、その琉球王国に伝わる卓越した技術でつくられた、模造復元品を紹介する。

黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海波立波文様 紅型袷衣裳(表) 赤地平絹(裏)
令和元年度(原資料:18~19世紀)【後期展示:2022年2月22日~3月13日】

「手わざ」とは、作品を製作する手仕事の高度な技術を意味する。沖縄県立博物館・美術館が2015年度より行ってきた琉球王国文化遺産集積・再興事業では、明治以降の近代化や先の戦争で失われた文化財とその製作技術の復元に努めてきた。

この事業で完成した作品は、絵画、木彫、石彫、漆芸、染織、陶芸、金工、三線の8分野と多岐にわたり、携わった専門家、技術者は県内外100人以上にものぼる。

御玉貫 平成30年度(原資料:16~19世紀) 沖縄県立博物館・美術館蔵
【通期展示: 2022年1月15日~3月13日】

このうち「御玉貫うたまぬち」は、錫製の瓶の上から飾玉をあしらった酒器。編み込まれたガラス玉は、隙間がより小さくなるように、あえて不揃いのものを使用していたことがわかった。

また、「黄色地きいろじ鳳凰ほうおう蝙蝠こうもり宝尽たからづくし青海波せいがいは立波たつなみ文様もんよう 紅型びんがたあわせ衣裳いしょう(表) 赤地あかじ平絹ひらぎぬ(裏)」は、中国の皇帝から贈られる衣服の文様を模して染めた紅型。原資料は琉球国王の尚家に伝わり、現在は国宝となっている。

模造復元とは
模造復元「御玉貫」制作作業のようす

模造復元をする際に、手本となるオリジナルの作品、原資料について調査・研究を重ね、製作された当時の姿を忠実に復元し、新たに製作することを指す。可能な限り製作当時と同じ材料と技術を使って製作される模造復元品は、21世紀の文化財だ。

沖縄復帰50年を迎える2022年、王国文化とそれを守り伝えてきた人々の努力に思いを馳せる機会となりそうだ。

開催概要

日程

2022.1.15〜2022.3.13

会場

東京国立博物館 平成館企画展示室
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

料金

総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。

(総合文化展料金)
一般:1000円、大学生:500円、高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料

入館はオンラインによる事前予約(日時指定券)推奨としています。

休館日

月曜日

開館時間

午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)

お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

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