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2023.11.4

皇居三の丸尚蔵館がオープン…開館記念展「皇室のみやび」で収蔵品を代表する国宝4件を披露

皇室ゆかりの美術工芸品を収蔵、展示する「皇居三の丸尚蔵館」(皇居・東御苑)が〔2023年11月〕3日、開館した 。同日始まった開館記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」では、伊藤若冲じゃくちゅうの代表作「動植綵絵どうしょくさいえ」(国宝)や、元寇の様子を描いた絵巻「蒙古襲来もうこしゅうらい絵詞えことば」(同)など、収蔵品の中でも代表的な優品を展示している。

「三の丸尚蔵館」は1993年に開館し、天皇家から国に寄贈された美術品など約2万点を収蔵している。2019年から新施設建設が進められ、今年10月には管理運営が宮内庁から文化庁所管の独立行政法人「国立文化財機構」に移管された。再開館にあたり、「皇居三の丸尚蔵館」に改称した。工事は続いており、全面開館は26年度の予定だ。

三重県四日市市の会社員奥村祐太郎さん(40)は「『動植綵絵』はインパクトがあった。本物の迫力を感じられて良かった」と話した。

記念展は来年6月23日まで。展示替えをしながら計約180点を公開する。入館は当面、オンラインによる事前予約が必要だ。

(2023年11月4日付 読売新聞朝刊より)

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