聖林寺は、国宝・十一面観音菩薩立像を所蔵する観音堂を改修するため、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを6月18日から始めている。2020年に続き2回目で、期間は9月16日まで。集まった資金を工事費用に充てる。
1959年建設の観音堂は老朽化が進み、耐震性に懸念があった。このため、2022年4月の完成を目指して建物の構造を補強し、免震装置を施す。改修後は観音像を室内中央に置き、360度から拝観できるようになる。
工事には1億5000万円が必要で、2020年10~12月には、目標の1500万円に対し、803人の支援者から1718万円の寄付が寄せられた。今回も1口3000円から受け付け、金額に応じて特別展御朱印や写経セット(十句観音経)などの特典を用意する。
倉本明佳住職は「大切なお像を次代に受け継ぐため、できる範囲のご寄付をお願いできればありがたい」と呼びかけている。
(2021年6月6日読売新聞から)
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