東京国立博物館、九州国立博物館などは11月26日、沖縄が2022年で復帰から50年を迎えることを記念して、特別展「琉球」(読売新聞社など主催)を来年開催すると発表した。文化庁、宮内庁、読売新聞社が推進する「紡ぐプロジェクト」の一環。
かつての琉球王国の国王、尚家の宝物や、交易でアジア各地を結んだ琉球の歴史を伝える文化財、沖縄戦で失われた文化財の模造復元など、両館合わせて約390件(国宝72件、重要文化財22件)を、幅広く展示する。
国宝の「玉冠(付簪)」は、水晶やサンゴなどで作られた色とりどりの飾り玉計288個が留め付けられた琉球国王の冠。王権の象徴であり、琉球独自の美意識を今に伝えている。「模造復元 円覚寺仁王像(阿吽)」は、沖縄戦で失われ、混乱の中で市民や学芸員が拾い集めた仁王像のかけらを基に、復元された。
特別展の会期は、東京国立博物館(東京都台東区)が5月3日~6月26日、九州国立博物館(福岡県太宰府市)が7月16日~9月4日。
(2021年11月27日読売新聞朝刊より)
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