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2020.9.6

【作家が語る】増村紀一郎―工藝2020出展作品から

乾漆手箱かんしつてばこ石舞台いしぶたい
増村 紀一郎 2018年 W・D・H:38・24・11.6cm (個人蔵)【漆工】

奈良県明日香村にある石舞台に古代のロマンを感じ、その場の景を抽象化した器形とする、夕陽に映える様を朱漆で表現した。

増村 紀一郎(1941- ) Masumura Kiichirō
東京都生まれ。1969年東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻を修了、松田権六や磯矢陽、六角大壌らに各種技法を学び、父・増村益城にも乾漆や髹漆の指導を受けた。伝統工芸を主体に活動し、日本伝統工芸展で1979年及び1981年に優秀賞を受賞した。乾漆の素地に朱や黒、ぼかし塗りの呂色仕上げを主にして、花や葉、自然物を大胆に抽象化した造形美を表し、漆皮や縄胎の創作も手掛ける。2008年MOA岡田茂吉賞展大賞受賞、重要無形文化財「髹漆」保持者認定。埼玉県春日部市在住。

工藝2020の出展作品一覧・関連記事はこちら

「工藝2020」開催概要や日時指定チケットの情報は公式サイトで

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kogei2020/

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