2021.5.25

京都・随心院の秘仏本尊「如意輪観音」修理へ【動画あり】

文化庁、宮内庁、読売新聞社が連携して進める「紡ぐプロジェクト」で、文化財修理助成事業の対象となった随心院(京都市山科区)所蔵の重要文化財「木造如意輪観音坐像にょいりんかんのんざぞう」が5月21日、京都国立博物館(同市東山区)の文化財保存修理所に搬入された。

毎春秋の一般公開以外は本堂の厨子ずしに安置される秘仏の本尊。引き締まった口元の表現や、伸びやかな手足を均衡よく配した全体像から、鎌倉時代前期の作と考えられている。漆塗りの剥離はくりが全体で進んでおり、来年3月末まで、剥落はくらく止めを施すなどの補修をする予定。

この日までに、修理担当者らが、傷みが激しい部分に養生紙を丁寧に貼って梱包こんぽうし、坐像を慎重に車に積み込んだ。

随心院の中本義久・寺務長(63)は「無事にスタートして感無量です。この修理を通じて後世に伝えていきたい」と話した。

同寺は「木造阿弥陀如来あみだにょらい坐像」「木造金剛こんごう薩埵さった坐像」(いずれも重文)も対象となっており、それぞれ2022、23年度に修理される。

(2021年5月22日読売新聞京都版より)

お像が運び出されるまでの作業に密着しました

(読売新聞京都総局 山口景子、写真 河村道浩、動画 デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

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