2022.5.9

修理終えた重文「如意輪観音」 京都・随心院で公開

並んで安置された如意輪観音坐像(右)と金剛薩埵坐像(京都市山科区で)=河村道浩撮影

文化庁、宮内庁、読売新聞社が連携して取り組む「紡ぐプロジェクト」で、2021年度の文化財修理助成事業の対象だった随心院(京都市山科区)の本尊「木造如意輪にょいりん観音かんのん坐像ざぞう」(鎌倉時代)が修理を終え、同寺に戻った。開眼法要を経て、現在一般公開中だ。

像は威厳のある顔立ちや伸びやかな手足の表現が特徴的。慶派の仏師が制作したと考えられ、20年に重要文化財に指定された。

修理は21年5月から今年3月まで、京都国立博物館の文化財保存修理所(同市東山区)で、公益財団法人「美術院」(同市下京区)が実施。顔部分を中心に剥落はくらく止めなどを行った。

同寺では4月14日、屋根の修理工事を控えている本堂から、快慶作の重要文化財「木造金剛こんごう薩埵さった坐像」(鎌倉時代)を表書院に移した。翌15日、美術院の修理チームが、隣に如意輪観音坐像を運び込み、台座や本体、光背を丁寧に安置した。

中本義久・寺務長(64)は「しっかり剥落止めを施していただき感謝している。修理直後の本尊を、多くの方々に間近で見ていただきたい」と笑顔を見せていた。

一般公開は5月15日まで。大人1000円、中高生500円。

修理は「20年以上の仕事の中で五指に入る難しさ」だった

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