
紡ぐプロジェクトの助成事業では、今年度も継続して修理が行われている国宝・重要文化財も多い。
江戸時代の絵師・長沢芦雪が、師である円山応挙に代わって和歌山・紀南地方を訪れた際に手がけた重要文化財「草堂寺障壁画」(和歌山・草堂寺蔵)。全71面のうち14面が、2023年度から5か年計画で修理されている。
応挙筆とされる「松月図」4面は、和紙の上に
芦雪の
朝顔図などは、昭和とそれ以前に2、3回の修理跡があり、今回は昭和の修理箇所をすべて取り除く方針。今後は新たな肌裏紙を貼り、仕立て直しの作業を進めていく。
本紙の裏側の状態を確認した草堂寺の磯崎泰寛住職(55)は「修理中でなければ見られないものを確認できて貴重な機会だった。丁寧に繊細に時間をかけて作業していただいている」と感謝の言葉を口にした。
(2026年7月5日付 読売新聞朝刊より)
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