文化庁、宮内庁、読売新聞社が推進する「紡ぐプロジェクト」の今年度の文化財修理助成事業で、対象となった
鎌倉時代後期の神像が複数描かれた貴重な板絵。現存するのは4面で、同博物館に寄託されている。筆者は不詳だが、格の高い尊像表現から専門絵師が手がけたとみられている。
板の割れやゆがみのほか、絵の具層の
この日は4面のうち2面が収蔵庫から修理作業施設のテーブルに運び出され、修理担当者らが修理が必要な部分に光を当てながら、状態を確認していた。作業を見守った宝積寺の寺石亮尚住職は「修理によって、後世に残していただけるのはありがたい」と話した。
(読売新聞京都総局 道念祐二、撮影 土屋功)
2020年6月23日付読売新聞から掲載
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