2019.10.30

ラグビーW杯 出場国大使らを歌舞伎「連獅子」でおもてなし

レセプションで披露された歌舞伎「連獅子」(10月28日夜、東京都台東区で)=飯島啓太撮影

ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に合わせ、出場各国の大使らを招き、日本文化を発信するレセプションが28日、東京都台東区の東京国立博物館法隆寺宝物館で開かれた。

大会出場国の大使やワールドラグビー関係者らを日本文化でもてなした(提供:スポーツ庁、日本芸術文化振興会)

約50人が招待され、主催者の萩生田文部科学相らが出席。W杯日本大会組織委員会の御手洗冨士夫会長は、「あと2試合となったW杯の盛大な成功を見て、喜ぶと同時にさみしい気持ちがある。ラグビーが世界中に広がることを祈念している」とあいさつした。

ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は、チケットの販売率が99%に達したこと、海外のファンが40万人も来日して観戦したことなどの成果を挙げ、「2009年に日本で開催することを決めたが、その決定は正しかった。これまでで最もすばらしい大会の一つだ」と述べた。

宝物館前にはステージが特別に設けられ、来年の東京五輪・パラリンピックに合わせて政府が各地で開催する文化芸術の祭典「日本博」の一環で、歌舞伎「連獅子」が披露された。

「連獅子」は、勇壮な獅子の親子が白と赤の長い毛を振って美しく踊る、歌舞伎屈指の人気曲。河竹かわたけ黙阿弥もくあみの作詞による長唄舞踊で、能の「石橋しゃっきょう」を題材にした作品群「石橋物」の代表作だ。歌舞伎では、本曲が発表されてから11年後の明治5年(1872年)に初演された。

乱序らんじょ」という音楽で荘重な雰囲気が漂う中、白毛の親獅子の精と赤毛の子獅子の精が現れて、勇壮な獅子の振りを見せる。長い毛を前に垂らして左右に振る「髪洗い」や、舞台に叩きつける「菖蒲しょうぶ叩き」、腰を軸にして鮮やかに回転させる「ともえ」など、技巧を駆使した数々の毛振りは、「石橋物」に欠かせない演出で、見逃せない。

今回親獅子を演じた中村又五郎さん、子獅子を演じた中村歌昇さんは、実の親子。長唄は、鳥羽屋三右衛門さんえもん社中、囃子はやしは、田中傳左衛門社中が出演した。

また、会場には東京国立博物館が所蔵する甲冑かっちゅうのレプリカも展示され、黒田長政のものを模したかぶとをかぶり、記念撮影する姿も見られた。

かぶとは2キロほどもあるという(提供:スポーツ庁、日本芸術文化振興会)

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