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2023.5.12

八瀬童子の歴史に触れる…京都で関係資料を6月4日まで展示

比叡山の麓の集落で古くから暮らしてきた「八瀬童子」に関する資料を紹介する特別展「八瀬の歴史をまもり、伝える」が京都市上京区の京都市歴史資料館で開かれている。6月4日まで。

八瀬は現在の京都市左京区八瀬に位置する集落。平安時代には延暦寺を訪れる貴族らのために輿こしをかつぐ役割を担い、南北朝動乱で後醍醐天皇が延暦寺に逃避する際にも協力した。こうした背景から、八瀬童子には年貢の免除などの特権が与えられ、天皇の意思を伝える「綸旨りんじ」も下された。

展示されている歴代天皇の綸旨

会場では、古文書などで構成される国重要文化財「八瀬童子関係資料」を中心に約35点を展示する。歴代天皇の綸旨に加え、織田信長から出された地域の安全を保証する「禁制」、江戸幕府が年貢の免除を認めた「裁許状」などから、特別な地域として位置づけられていた八瀬の歴史を知ることができる。

天皇の葬儀や即位儀式で着用した装束なども紹介。これらの資料は集落や資料館で大切に保管され、破損した際も専門家が修理してきた。歴史的価値を保つための文化財修理の方法や意義にも触れる。

(2023年5月11日付 読売新聞大阪版夕刊より)

紡ぐプロジェクトでは「八瀬童子関係資料」を保存継承するための修理を助成しています

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