埼玉県行田市小針で、4種の色違いの稲を使った「田んぼアート」が2年ぶりに出現し、見頃を迎えている。
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、今年は6月に延べ約540人の市民らが県のブランド米「彩のかがやき」など4品種の苗を植え、成長とともに穂の色が緑、赤、白、黒に変化して絵が浮かび上がった。
今年のテーマは「田んぼに甦るジャポニスム~浮世絵と歌舞伎~」。約2.8ヘクタールの田んぼに富士山と白波、歌舞伎役者があしらわれている。田んぼアートは2008年に始まり、今年で13回目。15年には世界最大として、ギネス世界記録に認定された。
全体像は、近くの古代蓮会館の展望室(地上約50メートル)から眺めることができる。市担当者は「コロナ禍なのでぜひ足を運んで、とは言いがたいが、2年ぶりの迫力ある田んぼアートを楽しんでもらえれば」と話している。見頃は稲刈りが行われる10月中旬頃まで。
(2021年8月14日 読売新聞埼玉版から、 読売新聞さいたま支局 服部菜摘 )
この事業は、日本博イノベーション型プロジェクトの一環として行われている。
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