日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト

2022.8.31

伊藤若冲の代表作・国宝「動植綵絵」の展示スタート…特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」

伊藤若冲の代表作・国宝「動植綵絵」の展示が始まった=青山謙太郎撮影

東京芸術大学大学美術館(東京・上野)で開催中の特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」(読売新聞社など主催)で30日、伊藤若冲じゃくちゅうの代表作・国宝「動植どうしょく綵絵さいえ」の展示が始まった。

江戸時代(1757~66年頃)の作で、宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する全30幅のうち「向日葵ひまわり雄鶏ゆうけい」「池辺ちへん群虫ぐんちゅう」「芦雁ろがん」など10幅。「裏彩色うらざいしき」と呼ばれる着色技法を用い、草花、動物を豊かな色彩で細密に描いているのが特徴で、昨年、同館の収蔵品として初めて国宝に指定された。

同展は、同時に国宝に指定された、「春日かすが権現ごんげん験記絵げんきえ」「蒙古もうこ襲来しゅうらい絵詞えことば」なども展示している。9月25日まで。

同展は日本の美を伝える「紡ぐプロジェクト」の一環。問い合わせは050・5541・8600(ハローダイヤル)。

(2022年8月31日付 読売新聞朝刊より)

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