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2023.10.2

11月3日「皇居三の丸尚蔵館」が開館 … 収蔵の国宝紹介する記念展、天皇・后両陛下ゆかりの「令和の御代を迎えて」展も

国立文化財機構は〔2023年9月〕29日、皇室ゆかりの美術工芸品を収蔵する皇居・東御苑の「三の丸尚蔵館」が、11月3日に「皇居三の丸尚蔵館」として再開館するのにあたり、記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」を、同日から来年〔2024年〕6月23日まで開くと発表した。

「皇居三の丸尚蔵館」の開館を記念する展覧会の開催を発表する島谷弘幸・国立文化財機構理事長(皇居三の丸尚蔵館準備室長)(9月29日、東京国立博物館で)

安土桃山時代に狩野永徳が描いた「唐獅子図屏風(からじしずびょうぶ)」など、近年国宝指定された優品を含む計約180点を紹介する。本展開催に合わせ、天皇、皇后両陛下ゆかりの品も、11月3日~12月24日に特別展示する。

三の丸尚蔵館は建て替えのため休館中で、来月、運営が宮内庁から同機構に移管される。

(2023年9月30日付 読売新聞朝刊より)

「皇室のみやび―受け継ぐ美―」 展の概要を説明する朝賀浩・宮内庁長官官房参事官(9月29日、東京国立博物館で)

「皇居三の丸尚蔵館」は金曜も開館
日時指定チケットは 10月20日発売

記念展「皇室のみやび―受け継ぐ美―」の入館料は一般1000円、大学生500円で、高校生以下、70歳以上は無料と決まった。オープン直後は混雑も予定されることから30分ごとの日時指定制とし、空きがあれば入場時間の5分前までインターネットで購入可能という。開館後は「様子を見ながら日時指定の事前予約にするか判断する」(国立文化財機構)と説明した。発売は〔2023年〕10月20日(金)午前10時を予定している。

開館時間は午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。休館日は毎週月曜日で、皇居東御苑が休園の金曜も開館するという。

開館記念展と同じ11月3日(金・祝)からは、天皇・皇后両陛下のご即位5年、ご成婚30年を記念した特別展示「令和の御代を迎えて―天皇皇后両陛下が歩まれた30年」も開催する。

結婚の儀式の際の装束やドレス、愛子内親王の「着袴ちゃっこの儀」の際のはかまなどのほか、即位の儀式で用いられた衣装、「大饗だいきょうの儀」で飾られた「悠紀ゆき地方・主基すき地方風俗歌屏風びょうぶ」、記念のボンボニエールなどが展示される。12月24日(日)まで。

皇居三の丸尚蔵館ホームページはこちら
https://shozokan.nich.go.jp/

開館記念展の特設ページはこちら
https://pr-shozokan.nich.go.jp/miyabi/

特別展示「令和の御代を迎えて―天皇皇后両陛下が歩まれた30年」の特設ページはこちら
https://pr-shozokan.nich.go.jp/30years/

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