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2024.9.24

北海道道ゆかり 皇室の名品堪能 ― 札幌・皇居三の丸尚蔵館展開幕

会場にずらりと並ぶ皇室ゆかりの名品(2024年9年21日、北海道立近代美術館で)

皇居三の丸尚蔵館(東京都千代田区)に収められている皇室ゆかりの美術工芸品などのうち、北海道と京都・江戸とのつながりを示す品々をそろえた「皇居三の丸尚蔵館展 皇室の至宝 北海道ゆかりの名品」が〔2024年9月〕21日、道立近代美術館(札幌市中央区)で始まった。10月27日まで。

三の丸尚蔵館の収蔵品56件を含む69件を展示。会場には松前藩の画人・蠣崎かきざき波響の作品や伊藤若冲じゃくちゅうの代表作「動植綵絵どうしょくさいえ」(国宝)といった美術品のほか、明治天皇による北海道巡幸の際の写真なども並ぶ。札幌市厚別区の中山久美子さん(62)は巡幸の際の写真を初めて見たといい、「改めて皇室と北海道のつながりを感じた」と話していた。

企画展は同美術館やテレビ北海道などが主催し、文化庁と宮内庁、読売新聞社が官民連携で進める「紡ぐプロジェクト」が特別協力している。入場料は一般1700円、高校・大学生1000円など。問い合わせは同美術館(011・644・6882)へ。

(2024年9月22日付 読売新聞朝刊より)

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