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2023.12.5

熱海で工藝ダイニング ― 伝統工芸品使い和食懐石

工芸について語る室瀬さん(右)と内田MOA美術館長(静岡県熱海市で)

伝統工芸作家の器で茶の湯体験や食事が楽しめる「工藝こうげいダイニング2023」が11月5~7日、静岡県熱海市のMOA美術館で開かれた。

政府が観光と文化芸術の振興を目指す「日本博2・0」の一環として19年度から開催している。今回は、同館で開催している特別展「十三代三輪休雪 茶の湯の造形」にちなみ、人間国宝の作家らが手がけた茶わんで抹茶を振る舞った。

11月4日に関係者向けに開いた内覧会では、重要無形文化財(蒔絵まきえ)保持者(いわゆる人間国宝)の室瀬和美さんが、内田篤呉MOA美術館長と対談し、工芸について「実際に使って楽しむことで作り手と使う側の美的交歓が生まれる」と語った。

舞踊を披露する人間国宝の坂東玉三郎さん=MOA美術館提供

参加者らは、伝統工芸品を使用した和食懐石や、歌舞伎俳優の人間国宝・坂東玉三郎さんによる舞踊を堪能した。

(2023年12月3日付 読売新聞朝刊より)

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