真言宗大覚寺派大本山・大覚寺(京都市右京区)に伝わる寺宝を紹介する特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」(読売新聞社など主催)の報道発表会が4日、東京国立博物館(東京・上野公園)で行われた。
同展は来年〔2025年〕1月21日~3月16日、同館平成館で開催される。安土桃山~江戸時代の画家・狩野山楽による「牡丹図」(重要文化財)など障壁画を、会期の前・後期合わせて123面展示する。平安時代の仏師・明円による本尊「五大明王像」(同)や、大覚寺とゆかりの深い天皇の書なども並ぶ。
大覚寺は、平安時代に嵯峨天皇が造営した離宮が前身で、876年に寺に改められた。発表会では京都府出身で同展PR大使を務める俳優の吉岡里帆さんが、「障壁画が100面以上集まるなど、またとない機会をぜひ楽しんでいただきたい」と呼びかけた。
(2024年7月5日付 読売新聞朝刊より)
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