2022.5.25

地域の宝 後世へ…「読売あをによし賞」第14回(2020年)本賞の徳島・八桙神社で収蔵庫が完成

完成した収蔵庫。地域住民が周囲をこまめに清掃する(徳島県阿南市で)=近藤誠撮影

徳島県阿南市の八桙やほこ神社で、文化財を保管する収蔵庫が3月に完成し、神社に伝わる国の重要文化財「紙本しほん墨書ぼくしょ二品家にほんけ政所まんどころ下文くだしぶみ」「紺紙こんし金泥きんでい法華経」8巻などが収められた。

3月27日には、収蔵庫の完成を祝う神事が行われた

同神社の氏子総代は、文化遺産の保存、継承に貢献した人たちを顕彰する「読売あをによし賞」の第14回(2020年)本賞に選ばれ、その賞金300万円を収蔵庫の修復費の一部に充てた。

収蔵庫は鉄筋コンクリート製で、高さ5.6メートル、幅4.6メートル、奥行き5.88メートル。重要文化財の木造「大己貴命おおなむちのみこと立像」や各種の古文書など約20点を保管する。

八桙神社に伝わる重要文化財「紙本墨書二品家政所下文」=阿南市提供

カビを防ぐため、湿度を一定以下に保つ空調設備を新設し、拝殿にある記録計で収蔵庫内の室温や湿度を管理するという。

地域の約30世帯の住民らとともに境内を清掃し、文化財を虫干しするなど保存活動を続けてきた氏子総代の代表、近藤敏尚さん(80)は「収蔵庫を拠点に、これからも地域の宝を受け継いでいきたい」と語った。

「読売あをによし賞」候補を募集

読売新聞社は、「第16回読売あをによし賞」の候補者を7月31日(必着)まで募集している。

本賞(賞金300万円と記念品)、奨励賞(賞金100万円)、特別賞(記念品)で、選考結果は秋頃に発表し、表彰式を11月3日に大阪市内で行う。

分野、自薦・他薦、個人・団体を問わない。応募は、住所・氏名(団体代表者名)・生年月日・連絡先・取り組み、業績をA4判にまとめ、自治体や学会・団体など第三者の推薦書(自薦もできる限り)を付ける。いずれも書式は自由。

参考資料を添付し、〒530・8551(住所不要)読売新聞大阪本社文化事業部「読売あをによし賞」事務局(メールawoniyoshi@yomiuri.com、電話06・6366・1848=平日午前10時~午後5時)へ。

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