奇想の絵師として、近年人気が高まる長沢芦雪。画風に迫力があるのにどこかユーモラスで、もふもふとかわいらしい動物たちも描いた芦雪の魅力を伝えるTSUMUGU: Japan Art & Culture のコンテンツをまとめました。また、紡ぐプロジェクトでは2020年度から、芦雪が和歌山県串本町の成就寺に残した重要文化財「方丈障壁画」の修理を助成しています。
蘆雪は江戸時代中期の1754年、今の兵庫県、丹波国篠山で生まれました。父は藩主の家臣だったと伝わります。
やがて「写生派の祖」といわれる円山応挙の弟子となり、リアルに立体的に描く技を学びました。立体的な描写は、現代の私たちにとってはごく普通ですが、当時は斬新でした。
芦雪の短くも激しい生涯……続きは、日本スター絵師列伝vol.3へ!
芦雪は天明6年(1786年)、絵の師である円山応挙の名代として南紀を訪れ、わずか半年ほどの滞在中に、寺院の障壁画から民家の屏風にいたるまで、膨大な量の作品を描き残しました。その中でも特に有名なのは、無量寺(串本町)が所蔵する重要文化財「虎図襖」です。
地元・串本の人々によって守られ、伝えられてきた芦雪の作品の数々。自然美あふれる黒潮の町に残る芦雪の足跡を、記者がたどりました。
串本町の成就寺には応挙の作品がなく、芦雪がひとりで本堂の障壁画48面を手がけ、うち45面が「方丈障壁画」として国の重要文化財に指定されています。 紡ぐプロジェクトでは2020年度から、障壁画の修理を助成しています。
成就寺の芦雪作品の多くは県立博物館に寄託されていますが、2020年7月、寺に残された最後の1面が寺から運びだされ、修理されました。
紡ぐプロジェクトの公式ツイッターでは、運び出し当日の様子を動画でリポート。当日の作業の様子を臨場感たっぷりにお届けしました。当日のツイートまとめは、こちらから。
作業の工程を振り返るまとめ記事はこちら
このサイトでは、今後も長沢芦雪に関連するコンテンツを更新していきます。芦雪のコンテンツは、こちらから一覧でご覧いただけます。
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