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2021.4.28

特別展「聖徳太子と法隆寺」が奈良博で開幕

展示されている国宝「玉虫厨子」=土屋武嗣撮影

聖徳太子の1400年遠忌記念の特別展「聖徳太子と法隆寺」(奈良国立博物館、法隆寺、読売新聞社など主催) が4月27日、奈良市の奈良国立博物館で開幕した。法隆寺の寺宝を中心に太子ゆかりの仏教美術品など国宝36件、重要文化財75件を含む174件が並ぶ。

宝物との出会い楽しむ

奈良市の奈良国立博物館では、歴史ファンらが法隆寺(奈良県斑鳩町)に残された宝物との出会いを楽しんでいた。

会場には、古代仏教美術の傑作・国宝「玉虫厨子たまむしのずし」(飛鳥時代)や、太子の一生を描いた国宝「聖徳太子絵伝」(平安時代)などの名品174件が展示され、今日まで続く太子信仰の世界を知ることができる。

太子の一生を描いた国宝「聖徳太子絵伝」に見入る来場者

最古の四天王像である国宝「四天王立像 多聞天」(飛鳥時代)など、法隆寺金堂内部に安置されている仏像が展示されている会場は、金堂内部をイメージしたつくりになっており、古代の雰囲気を楽しむことができる。

法隆寺でボランティアガイドを務めている斑鳩町の西尾洋子さん(74)は、国宝の金銅仏「薬師如来坐像ざぞう」など飛鳥時代の仏像に見入った。「ほほ笑んでいるような穏やかな表情をしている仏像を見ていると、こちらの心まで安らぐ」と喜んでいた。

法隆寺五重塔の初層に安置される国宝「塔本塑像とうほんそぞう」(奈良時代)にひかれたのは生駒市の会社員国元裕文さん(64)。「現地で見たときは小さいと感じていたけど、意外に大きいことに驚いた。表情の表現がとても細かい」と見入っていた。

6月20日までの会期中に展示の入れ替えがある。月曜休館(5月3日開館)。午前9時半~午後5時(土曜は午後7時まで、入館は閉館30分前まで)。チケットは事前予約優先制で、当日券は若干数を用意。一般1800円、高大生1200円、小中生300円(当日券は各200円増し)。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。

(2021年4月28日読売新聞朝刊より)

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チケットは公式サイトから購入いただけます

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/horyuji2021/

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