<ネプチューンさんのコメント>
――公演に参加しての感想や、共演によって得たものは?
「今回の公演に招かれ、尺八のソロ演奏を行えたことを光栄に思います。多くの素晴らしい芸術家が一堂に会し、とても刺激を受けました。幅広い分野の日本の伝統芸能と共演できる機会がもっとあればと願っています」
――プロジェクションマッピングなど、デジタルアートとの共演をどう感じましたか?
「普段、私は演奏の際に特別な照明の演出をすることは好きではありません。音楽はそれだけでも十分楽しめると思われるからです。しかし今回のデジタルアートはとても美しく、芸術的で、音楽の本質をより強調していたと思います。今回のような演技と演出は、日本の伝統芸能への興味をかき立てることでしょう」
――日本の伝統芸能の魅力とは?
「尺八は、日本の伝統芸能のなかでも特に、簡素で繊細な音楽です。そこには、短歌のように、より少なく表現し作品の余白を鑑賞するという、日本人ならではの価値観が投影されています」
――海外の方に、どう伝えたいですか。
「今回のプログラムは、伝統芸能に対する一般的な関心を、驚くほどの多彩さと優れたパフォーマンス、素晴らしい舞台演出によって喚起しました。このほか講義やデモンストレーションもまた海外の人の関心を呼ぶと思います。世界の音楽は知れば知るほど、興味がわいてきます」
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