東大寺大仏殿の
疫病が
コロナ禍に直面してから対応には腐心する。感染拡大を防ぐため、春先は大仏殿の拝観を制限、今月も恒例の「大仏さまお身拭い」(7日)を中止した。
「今できることを」と常に模索を続ける。朝の勤行だけでなく、4月からは毎日正午、早期終息や感染者の回復を祈願してきた。遠方からも参拝できるよう、今月13~15日は大仏の映像のライブ配信を試みる。
「自分自身がどうあるべきか、世界中の人に突きつけられた問題です」と、
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8世紀前半に天然痘の大流行を経験し、無事への祈りを込めて多くの寺社が建立された古都・奈良。コロナ禍という新たな脅威に向き合う祈りの場を訪ねる。
2020年8月13日付読売新聞から掲載
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