高い宝冠や量感のある体型から、二体とも平安時代の作だとわかる。しかし、その顔立ち、体つき、材の種類など、それぞれ違いがあり、当初からペアの像だったとは思えない。
どのような経緯で大御輪寺に安置され、日光・月光とされたのかは、謎のままである。
(奈良国立博物館美術室長 岩井共二)
【会期】3月27日(日)まで ※2月21日(月)、28日(月)、3月22日(火)は休館
【会場】奈良国立博物館(奈良市登大路町)
【主催】奈良国立博物館、読売新聞社、文化庁、日本芸術文化振興会
【問い合わせ】同館050-5542-8600(ハローダイヤル)
※料金など詳細は公式サイトで https://tsumugu.yomiuri.co.jp/shorinji2020/
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/gallery/shorinji_juichimen_top.html
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