日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト

2026.6.12

中村芝翫さん橋之助さん親子 ダブルキャスト — 歌舞伎鑑賞教室「仮名手本忠臣蔵」

勘平をダブルキャストで演じる芝翫さん(右)と橋之助さん

国立劇場主催の「6月歌舞伎鑑賞教室」が〔2026年6月〕20日まで、東京都荒川区のサンパール荒川で開かれている。中村芝翫さんと長男の中村橋之助さんが「仮名手本かなでほん忠臣蔵」の五・六段目で、主人公の早野勘平をダブルキャストで演じている。

仮名手本忠臣蔵は「赤穂事件」を題材に武士の敵討ちや忠義を描く全十一段の大作で、今回は五段目「山崎街道鉄砲渡し・二つ玉」と六段目「与市兵衛内勘平腹切」を上演。主君の刃傷にんじょう事件に立ち会えなかった早野勘平と恋人おかる、その両親の悲劇を描く家族の物語だ。

芝翫さんは「優れた演出で勘平の心理がリアルに描かれている。せりふ以外の心の声もある。皆さんの胸に届く芝居をしたい」と意気込む。小さい頃から芝居ごっこでものまねをしていたという初役の橋之助さんは、いとこの中村勘九郎さんから「企業秘密の小道具の扱い方も教えてもらった」と明かし、「今できる等身大の勘平を勤めたい」と語った。

国立劇場チケットセンター((電)0570・07・9900)。静岡市(23日)、横浜市(25、26日)でも上演される。

(2026年6月7日付 読売新聞東京本社朝刊より)

Share

0%

関連記事