
文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業で、助成対象となった国宝、重要文化財の修理が続々と完了している。このうち、国宝2件、重要文化財1件について、修理の詳細をリポートする。
奈良・


金字経は、平安貴族の藤原道長とひ孫の
経文は筒に入った状態で保管されていたが、紙が固着し、金字が剥落するなど経年劣化が激しかった。同館の文化財保存修理所で行われた修理では、固着部分を丁寧に開き、欠損部を紺色の補修紙で接ぎ、金字の剥落を止める作業が進められた。
3月26日、同館で修理報告を受けた金峯山寺の五條良知管長(62)は「見つかった時は宝物と呼べる状態ではなかったので、きれいにしてもらえて大変ありがたい。仏、先祖、民衆を大事にした道長や当時の人たちに思いをはせてもらえたら」と話していた。
(2026年5月5日付 読売新聞朝刊より)
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