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2026.4.23

たくみの技 日本の伝統的な特質 - 世界文化フォーラム 第3回動画公開

近藤さん(左)と野依さん

日本文化の特質を語る講演や対談を発信する「世界文化フォーラム」第3回の動画公開が始まった。今回は、ノーベル化学賞受賞者の野依良治さんと、元文化庁長官の近藤誠一さんが登壇した。

野依さんは、人間が知性と感性をもって自らの意志で創る「芸術」と、神が創ったものを知る「科学」との違いを前提とした上で、「やはり自然科学者にも文化的な背景があるのではないか」と提起した。

根拠となる経験として、しなやかな竹細工の工芸的な美しさや、民芸運動を率いた柳宗悦の「用の美」の思想を背景に、自身は「美しいものは役に立つ」という科学的な直感を持つに至り、美しい形の画期的な触媒の開発に成功したことを振り返った。また、日本の伝統的な特質として、「自然と人間社会の調和、勤勉さ、完全主義、繊細さ、器用さなどを統合したたくみの技」などを挙げた。

これを受けて近藤さんは「『A』と『notA』が全てという西洋的な発想に対し、日本人にはそれ以外の中間もあるという発想があるから、野依先生は西洋人が見いだし得なかった科学の重要な点を見つけることができた」と感銘を受けていた。

(2026年4月5日付 読売新聞朝刊より)

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