2025年度の「紡ぐプロジェクト」修理助成対象に選ばれた林泉寺(愛知県碧南市)所蔵の仏画、重要文化財「釈迦三尊像」について同寺、文化庁、愛知県、碧南市の担当者が〔2025年〕7月9日、京都国立博物館文化財保存修理所(京都市東山区)で今後の修理方針を協議する会議を開いた。
釈迦三尊像は縦約83センチ、横約39センチ。中央に釈迦如来、向かって右に白象に乗る普賢、左に獅子に乗る文殊の両
この日は修理を行う「光影堂」(同市下京区)の担当者が本紙を詳細に調べ、損傷箇所を示す図面を作製。表装の
協議の結果、古い補修絹を全て除去し、本紙の欠失箇所と古い補修絹の除去箇所に、同じ色味の新たな絹を補うことを決めた。
丹羽康道住職(60)は「作品そのものへの後世の補筆が少なかったことは何よりと感じた。古い補修絹を全除去することで、仏画がどれだけすっきり見えるようになるか、今から楽しみだ」と語った。
(2025年9月7日付 読売新聞朝刊より)
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