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2026.6.18

【修理リポート】重要文化財「厨子入普賢菩薩像」(京都・岩船寺蔵)- 厨子と再び一体に

修理を終え、岩船寺の本堂に運び込まれる厨子

文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業で、国宝と重要文化財の修理が進んでいる。このうち、国宝1件、重要文化財2件について詳細をリポートする。

厨子は、鎌倉~南北朝時代の制作とみられ、高さ約1・5メートルのヒノキ材。表面は布貼りの上に黒漆が塗られている。後壁の内面には絹が貼られ、法華曼荼羅まんだら図が描かれる。修理では、後壁から法華曼荼羅図を取り外し、濾過ろか水でクリーニングを行い、絵の具層は膠(にかわ)水溶液などを用いて剥落止めをした。厨子は美術院(京都市下京区)、法華曼荼羅図は文化財保存(奈良市)が修理を担当した。

厨子の中に収まる普賢菩薩像

2024年から進められてきた岩船がんせん寺(京都府木津川市)所蔵の重要文化財「厨子入普賢菩薩像」の修理で、像を収める厨子の修理が終わり、〔2026年〕3月26日に寺の本堂に運び込まれた。像はすでに修理を完了し、24年12月に寺に戻っており、像と厨子が再び一体となった。

植村幸雄住職(87)は「法華曼荼羅図は光を当てても反射せず、鮮やかに見えるようになった。100年先もこの宝を伝えていきたい」と語った。

厨子に描かれた法華曼荼羅図(部分) いずれも京都府木津川市で=浜井孝幸撮影

(2026年6月7日付 読売新聞東京本社朝刊より)

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