沖縄の伝統芸能「
組踊の創始者・
初日は代表作「
琉球王府の踊奉行だった朝薫は江戸や薩摩を訪れ、能楽や歌舞伎などの芸能も組踊の参考にしたとされる。大倉さんは「能楽の要素を自然な流れの中で組踊に取り入れた朝薫さんの大和芸能への造詣の深さがよく分かった」と語った。
2、3日目は舞台を野外に移した。組踊が初演された約300年前に首里城の庭に設けられた舞台の再現で、初秋の穏やかな風が吹く中、観客は「
また、琉球王国時代のからくり花火「四輪車」も披露された。約2分間、仕掛け花火が次々につながり、儒学者が乗った四輪車が石橋の上を走る様子を表現した。
西江さんは「50周年を飾る公演になった。組踊や琉球舞踊といった沖縄の芸能を全国の方に鑑賞し、理解してもらえるよう、今後も努めていきたい」と話した。
(2022年11月6日付 読売新聞朝刊より)
(西部本社文化部・柳原正和、写真は西部本社編集局・中島一尊、田中勝美撮影)
0%