文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業で、修理が完了した浄瑠璃寺(京都府木津川市)所蔵の国宝「木造
木造阿弥陀如来坐像は本堂に並ぶ9体の仏像で、高さ2・2メートルの中尊はその中心に座る。昨年6月から奈良国立博物館(奈良市)の文化財保存修理所で、漆下地に金箔を貼った「漆箔」の浮き上がりや光背などが修理され、6月末、紙やさらしで全体を保護して木製のたんかに固定した状態で本堂に搬入されていた。
この日は修理技術者らが、たんかと合わせて重さ約200キロになる中尊を床から持ち上げ、
9体は2022年度までの5年計画で順次、修理が進められている。
(2021年7月2日読売新聞から)
(読売新聞大阪本社文化部・持丸直子、写真 京都総局・ 河村道浩 )
#紡ぐプロジェクト で修理されていた京都府木津川市の #浄瑠璃寺 の国宝「木造阿弥陀如来坐像」(九体阿弥陀)の「中尊」が、きょう7月1日にお寺の本堂に戻りました。→続) pic.twitter.com/k9DVVOETtU
— 紡ぐ Japan Art & Culture (@art_tsumugu) July 1, 2021
九体阿弥陀の中尊の修理は、昨年6月に開始。
— 紡ぐ Japan Art & Culture (@art_tsumugu) July 1, 2021
前回の修理から100年以上がたち、漆地に金箔を貼った「漆箔(しっぱく)」の浮き上がった箇所を元に戻す作業などを実施。ぐらつきがみられた左の手首も固定されました。→続)#紡ぐプロジェクト #浄瑠璃寺 pic.twitter.com/sGrBBXpHHN
「木造阿弥陀如来坐像」(九体阿弥陀)は、浄瑠璃寺の本堂に並ぶ9体の阿弥陀如来像で、その中心に高さ2・2メートルの中尊が鎮座。平安時代後期の作。
— 紡ぐ Japan Art & Culture (@art_tsumugu) July 1, 2021
写真は作業のためにライトが置かれた本日だけの中尊のお姿です。#紡ぐプロジェクト #浄瑠璃寺 pic.twitter.com/bgV7GbZEHt
平安時代には9体の阿弥陀如来像をまつるお堂が多く作られましたが、当時のまま残っているのは、浄瑠璃寺しかないといい、当時、流行した浄土信仰の様子を伝えています。
— 紡ぐ Japan Art & Culture (@art_tsumugu) July 1, 2021
池を中心に西に本堂、東に三重塔、いずれも国宝。庭園は特別名勝です#紡ぐプロジェクト #浄瑠璃寺 pic.twitter.com/LffQbT6Okk
中尊が修理を終えて戻ってきたことについて、浄瑠璃寺の佐伯功勝(こうしょう)住職は
— 紡ぐ Japan Art & Culture (@art_tsumugu) July 1, 2021
「今までの年月の分、古くなって当たり前だが、古いなりにもきれいになられた。その辺の(修理の)バランスもすごいと思う」
と話していました。→続)#紡ぐプロジェクト #浄瑠璃寺 pic.twitter.com/WetTvfkfN5
2022年度までに9体全ての修理が完了する予定です。
— 紡ぐ Japan Art & Culture (@art_tsumugu) July 1, 2021
九体阿弥陀の修理は美術院国宝修理所が担当しています。大変な作業、お疲れ様でした!
最後の写真は、作業が行われた国宝の本堂を見守る(?)ネコ🐱
先週の2体の運び出しの記事は👇https://t.co/PJBCE0IKbW#紡ぐプロジェクト #浄瑠璃寺 pic.twitter.com/pxWMsP3aVm
九体阿弥陀の中尊の修理の過程をまとめました【20年度修理完了品から③】輝き戻った中尊~国宝「木造阿弥陀如来坐像」
0%