日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト

2021.11.26

2022年度の修理助成、四天王寺の国宝など6件を選定~紡ぐプロジェクト

国宝「扇面法華経 巻第六 扇十七」(大阪・四天王寺蔵)

文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」は11月25日、2022年度に実施する修理助成事業の対象に、国宝「扇面せんめん法華経ほけきょう」(大阪・四天王寺蔵)など6件を決めた。有識者でつくる選考委員会が公募の中から選定した。

平安時代後期の「扇面法華経」は、美しく装飾された扇形の冊子に、やまと絵で貴族や庶民の多彩な風俗が描かれ、法華経などが写経されている。雲母や絵の具、墨の剥離はくりを止める処置を施す。

国宝「絵因果経」(部分、京都・上品蓮台寺蔵)

以下、国宝「絵因えいん果経がきょう」(京都・上品蓮台寺蔵)、重要文化財「山水図さんすいずふすま(長谷川等伯筆)」(京都・隣華院蔵)、同「毘沙門天びしゃもんてん立像りゅうぞう」(京都・乙訓寺蔵)、同「長命寺ちょうめいじ文書もんじょ」(滋賀・長命寺蔵)、同「東妙寺とうみょうじ文書もんじょ」(佐賀・東妙寺蔵)の、全部で国宝2件、重要文化財4件が選ばれた。

新たに選ばれた6件の詳細は後日、読売新聞で紹介する。

(2021年11月26日読売新聞から)

Share

0%

関連記事