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2023.8.31

日英2言語で解説する流鏑馬 海外客向け観光資源に

多くの外国人の前で披露された流鏑馬

流鏑馬やぶさめを外国人向けの観光資源としてPRしようと、公益社団法人「大日本弓馬会」が〔2023年〕7月16日、日英2言語での解説を充実させた流鏑馬を、神奈川県鎌倉市内にある同会の常設馬場で披露した。

「一の的、的中!」「First target hit!」――。馬上から放った矢が的を射抜くたび、日英2言語のアナウンスが響く。矢を放つ前に行われた、鏑矢かぶらやの奉献など神事の一つ一つも、2言語のアナウンスで、丁寧に解説された。

同会では日本在住の外国人にも事前PR。715人の観客のうち、83人が外国人だった。米国からの観光客、ティム・ジョンソンさん(34)は、「初めて見たが、絵のように美しかった。英語解説がとても明瞭でありがたかった」と話した。

今回の試みは、政府が日本文化発信のため展開している「日本博2.0」の事業に採択されており、外国人観光客のニーズを把握する狙いもあった。 同会は今後、10月に京都市の上賀茂神社で騎射の一種である笠懸を、12月に再び鎌倉で流鏑馬を披露する。季節や土地柄が異なる観覧環境に応じた試みを交えて、どうすれば外国人観光客を呼びこめるか、さらに検証を進める考えだ。

(2023年8月23日付 読売新聞朝刊より)

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