「一の的、的中!」「First target hit!」――。馬上から放った矢が的を射抜くたび、日英2言語のアナウンスが響く。矢を放つ前に行われた、
同会では日本在住の外国人にも事前PR。715人の観客のうち、83人が外国人だった。米国からの観光客、ティム・ジョンソンさん(34)は、「初めて見たが、絵のように美しかった。英語解説がとても明瞭でありがたかった」と話した。
今回の試みは、政府が日本文化発信のため展開している「日本博2.0」の事業に採択されており、外国人観光客のニーズを把握する狙いもあった。 同会は今後、10月に京都市の上賀茂神社で騎射の一種である笠懸を、12月に再び鎌倉で流鏑馬を披露する。季節や土地柄が異なる観覧環境に応じた試みを交えて、どうすれば外国人観光客を呼びこめるか、さらに検証を進める考えだ。
(2023年8月23日付 読売新聞朝刊より)
0%