日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト

2022.4.13

特別展「最澄と天台宗のすべて」京都国立博物館で開幕…不滅の法灯ともる内陣も一部再現

天台宗を日本に広めた伝教大師最澄の1200年大遠忌を記念した特別展「最澄と天台宗のすべて」(読売新聞社など主催)が12日、京都国立博物館(京都市東山区)で開幕した。

特別展で公開された「菩薩遊戯坐像」(12日、京都国立博物館で)=河村道浩撮影

貴重な文化財を守り伝えるため、文化庁、宮内庁、読売新聞社が取り組む「紡ぐプロジェクト」の一環。総本山・比叡山延暦寺(大津市)などで受け継がれてきた国宝23件、重要文化財72件を含む130件を展示する。

等妙寺(愛媛県鬼北町)の「菩薩ぼさつ遊戯ゆげ坐像ざぞうでん如意輪にょいりん観音かんのん)」(13世紀)は、60年に1度だけ公開される秘仏。端正な顔立ちや写実的な着衣の表現に優れる。

「不滅の法灯」がともる延暦寺の国宝「根本中堂」の内陣を一部再現した展示は撮影可能で、来館者がスマートフォンを手に楽しんでいる。

大阪府藤井寺市の自営業、石田芳子さん(59)は「初日の朝一番で来た。歴史を感じる寺宝ばかりで素晴らしい」と話していた。

(2022年4月13日付 読売新聞朝刊より)

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