奈良県桜井市の聖林寺で、国宝・十一面観音
鉄筋コンクリート造の観音堂は1959年に建てられたが、老朽化が進み、耐震性も不十分だった。このため2021年6月から改修工事を行ってきた。
十一面観音は工事期間中の昨年6~9月に東京国立博物館、今年2~3月に奈良国立博物館で開かれた特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」(読売新聞社など主催)に出展された。
十一面観音は20日、奈良国立博物館からトラックで寺まで運ばれた。同博物館や文化庁の担当者らが立ち会うなか、運送会社の作業員が、和紙や布で保護され、木製の台に載せた十一面観音を堂内まで慎重に運び入れた。
(2022年7月21日付 読売新聞朝刊より)
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