特別展「国宝
奈良時代に制作された国宝「十一面観音
聖林寺(奈良県桜井市)が所蔵する十一面観音菩薩立像は、すらりとした立ち姿や衣の曲線の美しさから、日本彫刻の最高傑作とも称される。 随筆家の白洲正子ら多くの文人を魅了してきた。 奈良博での展示は24年ぶり。
同寺ではガラスケースに入って安置されていたが、特別展では遮るものなく展示され、360度どこからでも見ることができる。 来場者は後ろ姿にも見入っていた。 倉本明佳住職(53)は「ケースなしに見られる最後の機会になる。奈良時代も疫病が流行しており、コロナ禍の今、多くの人に見てもらいたい」と話した。
奈良県天理市の会社員飯尾二朗さん(57)は「指先などが細部まで美しかった」と話していた。期間中、2月21、28日、3月22日は休館となる。
(2022年2月5日・6日付 読売新聞朝刊より)
内覧会の様子を動画でもご紹介しています https://www.yomiuri.co.jp/stream/3/18813/
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