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2022.2.7

特別展「国宝 聖林寺十一面観音」が奈良博で開幕―360度からケースなしで鑑賞

国宝「十一面観音菩薩立像」を鑑賞する招待客ら(4日午後、奈良国立博物館で)=中原正純撮影

特別展「国宝 聖林寺しょうりんじ十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」(読売新聞社など主催)が5日、奈良市の奈良国立博物館で開幕した。3月27日まで。

奈良時代に制作された国宝「十一面観音菩薩ぼさつ立像りゅうぞう)」(高さ209センチ)を始め、絵図や経典など32件を展示する。

聖林寺(奈良県桜井市)が所蔵する十一面観音菩薩立像は、すらりとした立ち姿や衣の曲線の美しさから、日本彫刻の最高傑作とも称される。 随筆家の白洲正子ら多くの文人を魅了してきた。 奈良博での展示は24年ぶり。

国宝「十一面観音菩薩立像」を観賞する来場者ら(5日、奈良国立博物館で)=中原正純撮影

同寺ではガラスケースに入って安置されていたが、特別展では遮るものなく展示され、360度どこからでも見ることができる。 来場者は後ろ姿にも見入っていた。 倉本明佳住職(53)は「ケースなしに見られる最後の機会になる。奈良時代も疫病が流行しており、コロナ禍の今、多くの人に見てもらいたい」と話した。

奈良県天理市の会社員飯尾二朗さん(57)は「指先などが細部まで美しかった」と話していた。期間中、2月21、28日、3月22日は休館となる。

(2022年2月5日・6日付 読売新聞朝刊より)

内覧会の様子を動画でもご紹介しています https://www.yomiuri.co.jp/stream/3/18813/

十一面観音が聖林寺に所蔵されたストーリーとは? 公式動画をまとめてご覧ください! 

展覧会公式サイトはこちら

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/shorinji2020/

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