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2023.1.21

皇室ゆかりの品、沖縄で特別展…初公開の十二単など48点

開幕した特別展「皇室の美と沖縄ゆかりの品々」で展示を見る人たち(那覇市の沖縄県立博物館・美術館で)=佐伯文人撮影

皇室に代々受け継がれてきた絵画や工芸品を紹介する特別展「宮内庁三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室の美と沖縄ゆかりの品々」(宮内庁、文化庁など主催、紡ぐプロジェクトなど特別協力)が20日、那覇市の沖縄県立博物館・美術館で開幕した。2月19日まで。

沖縄の本土復帰50年の節目に合わせて、昨年に行われた国民文化祭の一環として開催。三の丸尚蔵館の収蔵品が沖縄でまとまって公開されるのは初めてとなる。

沖縄県糸満市の琉球ガラス村で制作された「琉球ガラス花瓶」。青と緑のらせん状の模様が沖縄の海を思わせる

皇室から国に寄贈された美術品を収める三の丸尚蔵館の収蔵品から、皇室へ沖縄から献上した品々や宮中の儀式で着用された装束など48点を展示。ひときわ目を引く女性の十二単じゅうにひとえ五衣いつつぎぬ唐衣からぎぬ」は、三笠宮妃百合子さまが結婚の際に貞明皇后より引き継がれた装束で、初めて一般に公開される。

三の丸尚蔵館の五味ひかる主任研究官(51)は「沖縄に里帰りした収蔵品を含め、皇室と沖縄の歴史を感じてほしい」と話している。

(2023年1月21日付 読売新聞朝刊より)

開会式や内覧会を写真でリポートします
開会式では主催者によるテープカットが行われた
秩父宮家に伝わった「木の葉彫大皿」
金城次郎が重要無形文化財(琉球陶器)保持者(人間国宝)に認定された後に制作された「線彫魚紋花瓶」
「張飛図」(円山応挙筆、左)と葛飾北斎による「西瓜図」
「振袖 紫平絹地雲立涌く尾長鳥花折枝模様(むらさきへいけんじ くもたてわく おながどり はなおりえだ もよう)」

解説会などの情報はこちらでチェック! https://shozokan.kunaicho.go.jp/exhibitions/2022okinawa.html

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