平安から鎌倉時代にかけて中国から伝わった喫茶法は時代を経て徐々に和様化し、豊臣秀吉に仕えた茶人・千利休に至って、独自の文化「茶の湯」が大成されました。江戸時代には利休の子孫である
三千家 の家元に茶道具を納める10の職家 「千家十職 」が京都で技を磨きました。これらの家を訪れて歴史と仕事について尋ねました。
湯をわかす釜をかける
永樂家は初代が土風炉師で、陶磁器を作り始めたのは十代了全が三千家の後援を受けてから。染め付けや
父の後を継いで昨年3月、襲名。「一番の目標は土風炉を再興すること」と話す。永樂家では明治期以降、需要が多くないこともあって土風炉を作っておらず、原点に返る意味もある。
その途上で、土風炉の技術を生かした茶道具に力を入れている。
(2022年9月4日付 読売新聞朝刊より)
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