文化遺産の保存・継承に活躍してきた人たちを顕彰する「第15回読売あをによし賞」(主催=読売新聞社、特別協力=文化財保存修復学会、後援=文化庁、大阪府教育委員会、国立文化財機構、文化財保護・芸術研究助成財団、読売テレビ)の表彰式が10月31日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで開かれた。
今年は59件の応募があり、本賞(
表彰式には関係者約20人が出席。柴田岳・読売新聞大阪本社社長は受賞者の功績をたたえるとともに「紡ぐプロジェクト」を紹介し、「これからも伝統ある文化遺産、日本の美の普及に力を尽くしたい」とあいさつした。
オンラインで参加した千葉さんは、スクリーン越しに「好きでやってきた仕事に注目していただき、光栄です」と喜び、後継者の長男・正一さん(71)も「受賞を糧に、母と共に正藍染を未来へ継承していきたい」と決意を述べた。
石田さんは、明治時代の創業以来の歴史を振り返りながら「これからも日本画家の情熱に共鳴し、時代ごとに満足してもらえるような絵の具作りをしていく」、今年でデビュー25周年の東儀さんは「雅楽は日本人の美意識や精神性を含んだすばらしい文化。その文化を広めるきっかけをいただき、感謝しています」と語った。
式後の茶話会では、千葉さんが染めた布や、石田さんの工房で作られた絵の具を展示。東儀さんが
(2021年12月8日付 読売新聞朝刊より)
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