文化財の保存や伝統文化の継承に取り組む個人・団体を顕彰する「読売あをによし賞」は、2007年に始まり、今年で20回目を迎えます。受賞者の技と「こころ」は次の世代にどう引き継がれているのでしょうか――。現場を訪ねるシリーズです。
2019年、第13回読売あをによし賞で本賞を受賞した北構(きたかまえ)保男さん(2020年に101歳で死去)は、北海道・オホーツク海側の地域や北方領土などで約80年にわたり発掘調査を続けました。5世紀頃にサハリン南部や千島列島から北海道へ渡ってきた「オホーツク文化人」の遺跡で、北構さんが発掘した遺物は約13万点にも及びます。現在、そのコレクションを保管する「根室市歴史と自然の資料館」では、価値を記録・保存し、次世代に引き継ぐ取り組みを進めています。