樹木は私たちに四季の喜びを与えてくれる。春は生命の息吹を感じる芽吹きの時、夏は緑が眩しく輝く時、秋は色彩のハーモニーを愛でる時、冬は惜しげもなく葉を落とした木立の美しさを見る。樹木の中にはきっと妖精たちが住んでいて、私たちの心を癒してくれるのだと、私は信じています。木芯桐塑、日本画材仕上げ。
渡辺 洋子(1935- ) Watanabe Yōko
東京都生まれ。日展を主体に活動し、2000年及び2002年特選、2018年東京都知事賞を受賞、また光風会展や日本現代工芸美術展でも受賞を重ねた。ヴィヴィッドな色彩のダンス衣装を装った女性の群像シリーズを追求した後、近年では、森深く緑の樹々に憩う妖精を主題とした森の詩シリーズにドラマチックな創作を現わしている。東京都世田谷区在住。
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