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2026.9.10

【修理リポート】重要文化財「方丈障壁画」(長沢芦雪筆、和歌山・成就寺蔵)-「唐獅子図」など16面解体へ

「唐獅子図」の状態を確認する大崎住職

紡ぐプロジェクトの修理助成事業で、重要文化財「方丈障壁画」(長沢芦雪筆、和歌山・成就寺蔵)は、2020年度から全45面の修理が順に進められている。今年度からは新たに、4年かけて「唐獅子図」「群雀ぐんじゃく図」など16面の解体修理が行われる。年度初めに寄託先の和歌山県立博物館で状態が確認され、修理を担当する「松鶴堂」(京都市東山区)の工房に運び出された。

障壁画は、1786年から、師である円山応挙に代わって南紀地方を訪れた芦雪が手がけた。ふすま絵の獅子は躍動感にあふれ、絹地に描いた「群雀図」はスズメたちの多彩なしぐさが魅力的だ。

建具として実際に利用されていたため、破れて失われた部分や虫食いなどが目立っているという。松鶴堂の工房で損傷箇所の調査が進められ、今月〔2026年9月〕1日に修理の関係者らが今後の修理方針を確認した。大崎克己住職(80)は「今回修理する面も無事直るよう祈っている」と話した。

和歌山県立博物館の特別展で9月23日まで展示

和歌山県立博物館で開催中の特別展「蘆雪生動ろせつせいどう―南紀 無量寺への旅―」では、方丈障壁画のうち、昨年度までに修理を終えた「花鳥群狗かちょうぐんく図」などが展示されている。23日まで。

(2026年9月6日付 読売新聞朝刊より)

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